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清水研作 作曲家

©Seiichi Uozumi

新潟市生まれ。ボストンのニューイングランド音楽院、同大学院各卒業、修了後、ハーバード大学大学院博士課程に特待生として招かれ、同大学博士号を取得、作曲と音楽理論の講義も持つ。1990年ヴィエニアフスキ国際作曲コンクールにおいて満場一致の優勝を果たす。

多くの世界的アーティストが作品を演奏しており、2012年南西ドイツ・フィルハーモニー交響楽団委嘱による「レクイエム・フォー・フクシマ」のドイツ初演では深い感動を呼んだ。

2015年5月にはピアノ・ソロ曲「泉」がルール国際ピアノ・フェスティバルを皮切りにドイツ各地で演奏され、8月にはブレーメンの音楽祭にて同音楽祭とレオナルト・エルシェンブロイヒの共同委嘱作品「チェロとピアノのための新曲」が世界初演され好評を博した。

2019年1月21日ベルリンのフィルハーモニー室内楽ホールにて、弦楽オーケストラのための新曲「却来」が初演される。

作曲をロバート・コーガン、バーナード・ランズ、アール・キム、ドナルド・マルティノ、湯浅譲二の各氏に師事。1994年薩摩琵琶古曲研究会による委嘱作品、モノオペラ「銀杏散りやまず」(原作・辻邦生、舞台美術・磯崎新、演出・木戸敏郎)の作曲を担当。コンピュータ音楽の最新技術を駆使し、楽器とのインタラクティブな作曲を試み、好評を博す。96年夏にはフランス国立音響・音楽の探求と調整の研究所(IRCAM)に招聘されコンピュータ音楽の研鑽を積む。同年「サントリーホール10周年記念フェスティバル公演・ 特別企画―オルガン歴史紀行」にて、オルガン作品がサントリー大ホールにて演奏された。98年選出されたメンバーとして再びIRCAMでの講習会(Stage Program)に参加。

2000年にはフランスTalloires International Composer’s Conferenceに招待作曲家として参加。2001年にはフランスToulouse現代音楽祭に招聘された。同年より、第四銀行主催のコンサートシリーズ「What’s Music?-清水研作と仲間たち」ではディレクターとして活躍。2004年音空間創造プロジェクトを立ち上げ、コンピュータを用いた新たな表現方法を追求している。2007年9月、アメリカ、ニュージャージー大学に招聘されComposer’s Forumにおいて自作についての講演を行う。

2016年 ISCM(国際現代音楽協会)音楽祭《世界音楽の日々》で演奏される作品を選出するために、審査員として韓国の統営に招かれている。

新潟大学教授、中国黒竜江省チチハル大学芸術学院客演教授、日本現代音楽協会会員。